さようなら 
京王井の頭線3000系 未更新車



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(3000系未更新車引退記念製作)


昭和37年の製造開始から長きに渡り井の頭線の顔として活躍してきた 7色の車両。
平成16年11月14日をもって井の頭線からは引退しました。

井の頭公園の側にある明星学園出身の明鉄メンバーにとっては、色々な 思い出のある井の頭線、
特に小学校・中学校時代お世話になった3000系 未更新車には思い入れがあるため、
1000系入線以来撮り続けてきた 写真を今回まとめて公開致しました。
大した写真はありませんが、ごゆっくり ご覧下さい。


3714F(青色)

3707F(青色)

3715F(水色)

3708F(水色)

3709F(クリーム色)

3710F(ピンク色)

3711F(黄緑色)

3712F(紫色)

3713F (3706F)(肌色)

搬出作業

 昭和37年から製造された京王電鉄初のオールステンレス製車両です。
車体形状は1900以降引き継がれた前面2枚窓(湘南型)ですが、 見た目の単調さを防ぐため、前面には強化プラスチック(FRP)を採用し、7色 (青色、水色、黄緑色、紫色、ピンク色、クリーム色、肌色)に塗装されました。
製造当初は4両編成・非冷房でしたが、昭和44年に登場した3714F・3715Fから は冷房が搭載されました。
3714F・3715Fは小型分散式クーラーを6機搭載したもので、 3701〜3713Fと3715F・3716Fは先頭車両が分散クーラーを4機、 中間車が集中クーラーを搭載した編成となりました。
昭和52年〜59年まで製造された3717F〜3727Fと中間増備車は全車集中クーラーが搭載され 製造されました。
制御装置は、1次車と2次車の15編成(3715F)までが抵抗制御で製造され、 昭和46年以降に製造された3716F以降と中間増備車両は、 回生ブレーキ付界磁チョッパ制御が採用されましたが、3710F〜3715F編成は後に 界磁チョッパ制御に改造されました。
平成7年の1000系導入に合わせて3716F以降の編成はリニューアル工事 が行われ、初期の編成は、 北陸鉄道、 岳南鉄道、 松本電鉄、 上毛電鉄 に譲渡されました。
その後も徐々に編成数を減らしながらも活躍してきましたが、 平成16年11月4日には最後まで残っていた3714Fが廃車となり、未更新車は消滅しました。

1次車(3701F〜3702F)・昭和37年に水色とクリーム色の2編成製造された、 全長18mの片開き3ドア車両です。
当初は4両編成で製造されましたが、昭和46年に5両編成化のため、2次車の中間車が 組み込まれました。平成8年には1000系の導入により廃車となり、先頭車は北陸鉄道に譲渡 され、中間車は廃車となりました。

2次車(3703F〜3719F)・1次車を基本にしながらも、両開きドア・車体長の延長・車体幅拡幅などが行われ た車両です。登場時、側面は銀一色でしたが、後にコルゲートに前面と同じ色のラインが 入れられました。
 また、3708Fは踏み切り事故の修復時に渋谷方3両を3次車と同様の形状に変更 されましたが、側面カラーラインはコルゲート上に入れられたため、渋谷方3両目と4両目 でラインの位置がずれている編成となりました。
3716F〜3719Fは平成8年からリニューアル改造が行われ、現在も活躍 しています。

3次車(3720F〜3729F)・車体形状は2次車とほぼ同様ですが、車体の軽量化が 行われています。外観はコルゲートの位置が若干下がったことと、側面ドア上のコルゲート 形状が変更された事です。なお、後に入れられた側面ラインはコルゲートと窓の間に 入れられていました。平成8年から全車リニューアル改造が行われ、現在も主力車両 として活躍しています。


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